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04.13.23:07
交通標識や案内板
韓国南東部の
経済危機とウォン安を受け、大統領府は全国の自治体に海外研修自粛を呼びかけているが、市は「先進地を学ぶことが市政には得策」と続行。職員らは借り上げマンションに合宿して自炊しながら、環境に優しく、住みやすい街づくりを学んでいる。
「こんなに真っ黒だった川の水が、今ではこれだけきれい。我々もやろうと思えばできるんです」
今月7日、北九州市小倉北区の水環境館。案内役の浦項市職員が、公害で汚染された紫川の水の標本を見せ、浄化作戦で劇的に水質が改善されたと説明すると、約20人の研修職員たちは驚きの声を漏らした。
一行は、前日に
情報通信課職員のソン・ヨンギさん(46)は「プロジェクトのアイデアを出す時にここでの見聞が生きるはず」と話した。研修は約20人ずつ月曜日に福岡に入り、土曜日に帰る。昨年10月に始まり、これまで約500人が参加。来年9月末までに終える計画で、経費総額は8億ウォン(約6040万円)以上になる計算だ。
異例の研修は、
昨年8月下旬、福岡、北九州両市を訪問した市長は、暮らしやすさや環境保全の先進性に感銘を受け、帰国翌日の8月29日、研修計画の立案を指示した。
市長は水質が悪化した湾の浄化事業を公約に掲げており、「職員全員が、お手本である両市の実態を見る必要がある」と力説。植民地時代の日本人町・九龍浦で日本家屋を復元し、日本人観光客を呼び込む計画もあり、「鉄の町」から観光都市へ生まれかわるヒントを得る考えもあるという。
研修では座学はほとんどなく、大半が視察。イ・フンス建設交通課長は「福岡市では交通標識や案内板を1本の信号柱にまとめて設置している。歩いて見るだけで、すっきりした街づくりが分かった」と語る。
浦項市の取り組みについて、北九州市アジア交流課は「モデルと見なしてもらえたのは名誉です」。福岡市国際部の韓国担当職員は「議会で厳しく費用対効果を問われる日本ではあり得ず、驚きだ」と話している。
勉強になりますね
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